05.音の単位や性能値

防音でよく使われる音の単位は、dB(デシベル)とか、Hz(ヘルツ)です。
 dBは、40dBとか80dBと書きます。簡単にいうと、音のうるささの単位です。
 Hzは、40Hzとか80Hzと書きます。簡単にいうと、音の高低の単位です。

 私が、大声で「やーっ」と叫んでみました。そして、これを騒音計という装置で測定します。すると、色んな数字が出てきます。「やーっ」のうるささは、99.1dBでした。そして、「やーっ」には、高い音、低い音、色んな音が混じってます。下のグラフを見ると1KHz、2KHzが大きいですね。高い音が大きいということです。

<音の測定方法>

 音を測定するには、騒音計を使うのが一般的です。最近はスマホのアプリでも騒音を測ったり出来ます。でも、騒音計によって、同じ音でも違うデータが出たりしてしまいます。さっき使った騒音計は、デンマークの会社で作っているハンドヘルドアナライザ2250型ってやつなんですが、250万円近くもします!騒音計って高いですね。この高い騒音計と数千円の騒音計とは、同じ条件で測定しても違う数値が出てしまいます。

 騒音計と測定方法は、決められたものを使うのが良いです。日本工業規格(JIS)では、目的に合わせた測定方法が基準とされてますし、騒音計も、公的認定&校正を受けたものを使うのが良いです。


<防音室の性能>

 防音室の遮断性能は、○○Hzで○○dBと表記します。防音室の中で500Hzが80dB、防音室の外で500Hzが50dBだとすると、遮断性能は・・・80dB – 50dB = 30dB。500Hzで30dBです。


<防音室の性能、小話>

 防音室の性能を表すのに、よく使われるのが「遮音等級」というもので、D値とかDr値といいます。でもこれ、あまり使わないほうがいいのかなと思います。低い周波数を無視してますし、アバウトな面もあるし、色んな測定方法がごちゃ混ぜに使われていて、間違いや誤解も起こっています。まあ、使う側の問題なんですが・・

 ↓まとめます。

間違った防音まとめ