01.遮音ってなに?基礎編
遮音は、文字通り、音を遮ることですが、跳ね返すといったほうが正しいかもしれません。そして、遮音する度合いのことを「遮音量」や「遮音レベル」と呼びます。
では、遮音量を多くするにはどうするかということを書きたいと思います。とはいっても、音って目に見えないから、イメージが付きにくいですよね。なので、遮音するということを、以下の図で、何となく(あくまでもイメージです)表現してみました。
※遮音壁にこれらのボール(音)を投げて、より跳ね返ってくる壁の方が遮音量が多い(遮音する)感じです。
遮音壁が厚く重く硬い方がボールを跳ね返します。コンクリートのようにゴツイ壁だとボールは跳ね返ってきますが・・・
薄いベニア板にボールをぶつけても、バイーンっていってあまり跳ね返って来ませんよね?
厚い、重い、硬い材料を使うのが、遮音量を多くする方法の一つです。もう一つが、密閉する方法です。ペットボトルのように、水が漏れない、隙間がない状態です。ペットボトルに小さな穴が空いてたら大変ですよね?音も同じで密閉しないと音が入ってきてしまいます。だから、防音室のドアなどは、密閉機能があります。ペットボトルのキャップのように、ギュッと締めこんで、漏れないようにするんです。
さきほど書いた、(1)厚い、重い、硬い材料で(2)密閉をすると、遮音量の多い空間が出来ます。潜水艦とか遮音量すごそうですね。鉄で出来てるし、密閉されているし。
でも、自分の家で大声で歌をうたいたいって思っても、潜水艦を家には置けません。家が壊れますというか入れられません。だから、リアルで防音室とか作るには工夫が必要なんです。
1つ目の工夫は、防音室の中に、もう一個防音室を作ってしまう方法です。マトリョーシカみたいに・・。ボックスインボックスなんて呼んだりします。色々計算とかしないと効果を発揮しないのですが、こうすることで、重い材料を軽く出来るんです。軽くないと、マンションの二階以上とか置けないし、重い材料だとお金もかかりますよね?
2つ目の工夫は、遮音する材料だけじゃなくて、色んな材料を組み合わせて、色んな層を作って、色んな難しい原理を組み合わせて、防音する構造を作ることです。なんのこっちゃ(笑)説明するにはかなり時間がかかるので興味がある方は直接聞いてくださいね。防音の専門会社はこの辺の工夫をして、軽くて遮音量の多い構造を開発してるんですよ。
↓まとめます
まとめ 遮音とは
遮音とは、音を遮る、音を跳ね返すことをいいます。
- 1.遮音の度合いは、「遮音量」や「遮音レベル」と呼びます
- 2.厚い、固い、重い材料は「遮音量」が多いです
- 3.薄い、柔らかい、軽い材料は「遮音量」が少ないです
- 4.密閉しないと音が漏れます
- 5.いろんな工夫をすることで、軽くて遮音量の多い構造を作ることができます